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イーロン・マスク氏らビットコインマイニング協議会を設立

米テスラ社のCEOであるElon Musk(イーロン・マスク)氏やMicroStrategyのCEOであるMichael Saylor氏は、先週末、北米の主要なビットコインマイニング企業の幹部らと会合を開催した。

この会合の成果として、持続可能な暗号資産(仮想通貨)マイニングの取り組みを促進することを目的とした、新たなビットコインマイニング協議会が設立されることになった。25日、Michael Saylor氏が自身のTwitterで明らかにした。

同氏のツイートによると、今回の会合に参加したのは北米の大手マイニング業社、Argo Blockchain、Blockcap、Core Scientific、Galaxy Digital、HIVE Blockchain、Marathon Digital Holdings、Riot Blockchain、Hut 8 Miningなどだ。

同日、マスク氏も「北米のビットコイン・マイニング業社と話をした。現在の再生可能エネルギー使用量と計画を公表すること、現在および計画中の再生可能エネルギーの使用量を公表すること、そして世界中のマイナーにこれらを求めることを約束した。これから有望な進展がありそうだ」とツイートした。

今後、ビットコインマイニング協議会は、エネルギー報告要件の標準化、マイニング業界全体の環境・社会・企業統治目標の設定、市場のさらなる教育と成長などを推進していく方針だ。

両氏のツイート後、米Forbsは、会合に参加したマインニング企業Argo BlockchainのPeter Wall氏に取材し「新たに設立されたビットコイン・マイニング協議会は、再生可能エネルギーへの移行を促進するために議論を重ねていくでしょう」と述べ「北米の主要なマイニング業者とともに、持続可能なマイニング方法を研究し、環境・社会・企業統治などの懸念を真剣に受け止め、業界の将来を見据えた活動を行うことを楽しみにしています」とコメントした。

企業として世界第2位のビットコイン保有数を誇るテスラ社は3月に、マスク氏主導の元、同社の自動車の支払いにビットコイン決済を開始した。しかし突如、マスク氏はビットコイン決済を中止し、ビットコインマイニングにおける環境への懸念を表明した。

これをきっかけにビットコインは急落。12日に約625万円(CoinMarketCap参照)であった価格は、24日には一時350万円台を割り込んだ。

今回、マスク氏やSaylor氏と北米のマイニング業社の会合でマイニングにおける電力消費量や環境問題、今後の計画的なマイニングへの取り組みが明らかになったことが要因となり、25日のビットコイン価格は記事執筆時点で約425万円にまで価格を回復させている。

画像:Shutterstock