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マイクロストラテジーがビットコインを買い増し 強気の姿勢見せる

米ソフトウェア大手企業のMicroStrategy(マイクロストラテジー)が18日、1000万ドル(約10億8,900万円)に相当するビットコインを追加で購入したと発表した。同社CEOであるMichael Saylor氏がTwitterで明らかにした。

今回のビットコイン購入は最近の価格下落を受けての買い増しだと考えられる。同社は、13日にも271BTCの購入を発表したばかりだ。

13日には、米電気自動車テスラがビットコイン決済の受け入れを中止する発表したことが記憶に新しい。テスラはこれまでにビットコインを大々的に支持していた大手企業として有名だった。

そのため、ビットコインを含む暗号資産市場は大きく動揺し、今もなお混乱した状況が続いている。

市場が混乱している中でもビットコインを強く支持するマイクロストラテジーの姿勢は、NASDAQに上場している企業の中でも一際目立つ。

マイクロストラテジーが米証券取引委員会(SEC)に提出した資料によると、同社は今回、合計229BTCを平均価格約4万3600ドル(約475万円)で購入したという。

これにより、現在同社が保有するビットコインは9万2079BTCとなった。つまり記事執筆時点で36億4313万ドル(約3,968億円)相当をビットコインに投じていることになる。

マイクロストラテジーが保有するビットコインは、平均すると1BTCあたり2万4450ドル(約266万円)という水準で購入されている。

ビットコインは執筆時点で3万9000ドルほどと、最高値付近と比べれば大きく価格は下落したものの、同社がビットコインへの投資から大きな利益を得たことは確かだ。

マイクロストラテジーは、上場企業の中では始めてビットコインを第一次準備資産として扱ったことでも知られている。同社は米ドルへのヘッジとして、ビットコインを定期的に購入することをポリシーとしてきた。

ビットコイン市場の大幅下落を受けて、ビットコインの売却を決断した個人投資家は少なくないだろう。その一方で、マイクロストラテジーのように押し目でビットコインを追加で購入する動きも見られる。

テスラのケースからもわかるように、暗号資産市場は大手企業の動向にも少なからず影響を受ける傾向があるため、特に価格が大きく変動している際には気にかける必要があるだろう。

画像:Shutterstock