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ディーカレット、イーサリアムのマイニングサービス提供開始

国内暗号資産(仮想通貨)取引所ディーカレットは、イーサリアムのマイニング運用サービスを提供開始することを明らかにした。10日、同社がプレスリリースで発表した。イーサリアムのマイニングサービスの提供は国内初の事例だ。

発表によるとディーカレットは、新たな海外大規模マイニングファーム(ロシア連邦イルクーツク州ブラーツク)との提携が実現したことで、同社の個人・法人の口座保有者へサービスの提供開始を決定した。

マイニング希望者はディーカレットが販売するグラフィックスカードを購入することで、設置やメンテナンスをする必要なく、毎月イーサリアムのマイニング報酬を受け取ることができるという。

ディーカレットによるとイーサリアムのマイニングサービスの提供に伴い、NVIDIA社製グラフィックスカード「NVIDIA CMP 30HX」の販売・運用する。

NVIDIA CMP 30HXのCMPとは、“Cryptocurrency Mining Processor”の略称であり、イーサリアムマイニングに特化したシリーズだ。

今回販売をするNVIDIA CMP 30HXは、1つのCPUでより多くのGPUを制御できるよう構成されており、イーサリアムのハッシュレートは最大26MH/sの出力性能を有する。メモリ容量は6GBで、同社CMPシリーズのエントリーモデルとして販売される。

ディーカレットは購入者に代わってグラフィックスカードを搭載したマイニングマシンを海外のデータセンターに輸送・設置および運用・保守をする。

ディーカレットは、グラフィックスカードの販売価格として、イーサリアム購入枚数ごとに以下のように設定した。

  • 1~10枚購入の場合 単価250,000円(税込)
  • 11~40枚購入の場合 単価240,000円(税込)
  • 41~399枚購入の場合 単価230,000円(税込)
  • 400枚以上購入の場合 単価210,000円(税込)

なお、上記はグラフィックスカードの代金、メーカーからの輸送・設置費用、通関業務手数料、関税、輸送保障にかかる一切の費用を含むという。

グラフィックスカードの販売台数は1,200枚。募集期間は、今月31日から6月13日の2週間となっている。

ディーカレットの発表によると今回のマイニングマシン設置・稼働開始時期は2021年7月を予定している。

契約期間は、契約開始日から3年間で、月初を起点として月末締め翌月15営業日以内に、ユーザーの口座に入金される。ただマイニング報酬は、通常マイニングマシンが稼働した月の翌月に入金されるが、イーサリアム価格の下落や電気代等諸経費の高騰、運用管理費の支払い等により差引後の金額がゼロとなり報酬を受け取れない、または支払う金額のほうが大きく(逆ザヤ)なる場合には差額を支払わないといけないことも留意しないといけない。

ディーカレットはイーサリアムマイニング運用サービスに先立って、3月に大手マイニングファーム・Bitmain製のビットコインマイニングマシンを販売した。こちらの稼働開始予定時期は6月を予定している。

画像:Shutterstock