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スイス最大の銀行、富裕層向けに暗号資産投資サービスを開始

スイス最大の銀行UBS(Union Bank of Swiss)が、富裕層の顧客に対し暗号資産(仮想通貨)投資のサービス提供を検討していることが明らかになった。同銀行の顧客の需要に対応し、暗号資産へのアクセスを容易にするという。10日、Bloombergなどが報じた

Bloombergの取材によると、UBSは具体的なサービス内容は明かさなかったが、暗号資産への投資機会提供で複数の選択肢を検討しているという。暗号資産のボラティリティへの懸念から、どのような顧客も総資産のごく一部に限定される見込みだ。

ここ最近、世界的な金融機関による暗号資産サービスの提供に関するニュースが複数のメディアで報じられている。

ゴールドマン・サックス・グループは、ビットコイン先物取引をすでに開始し、今月7日にはビットコイン価格に連動するノンデリバラブル・フォワード(NDF /差金決済型先渡為替取引)の取引を開始することが明らかになった。

モルガン・スタンレーは、富裕層向けに暗号資産の所有を可能にする3つのファンドを提供する計画を発表している。

またニューヨークメロン銀行も、伝統的な資産とデジタル資産のためのプラットフォームを発展させおり、シティーグループにおいても暗号資産の取り扱いを検討していることが判明するなど、各銀行や金融機関が暗号資産関連事業の展開を検討している。

今回明らかにされたUBSによる暗号資産事業の開始に際し、Bloombergの取材に答えた同行のCEOであるRalph Hamers氏は、「世界の富裕層にサービスを提供するというハイタッチなビジネスを含め、コスト削減と業務のデジタル化を両立できる場所を深く検討しています。世界の富裕層により多くの商品を販売するために、今後、UBSは人工知能を活用して商品を提供しようと考えています」とコメント。

さらに、「暗号資産、ブロックチェーン技術を使った銀行のテクノロジープロジェクトの進捗を加速させるために、UBSはこの分野に関して1年単位で計画していた固定予算から、より柔軟な四半期ごとの予算配分に変更しました。UBSは、既存のインフラを維持・近代化し、従業員向けの新しいツールや顧客向けの商品を革新するために、年間約35億ドル(約3,810億円)をテクノロジー分野の開発費に費やしています」と述べた。

画像:Shutterstock