2021.05.10
イタリアの自転車メーカーであるCOLNAGO(コルナゴ)は5日、自転車業界初となるNFT作品のオークションを実施すると発表した。
入札期間は今月11日から25日まで。NFTマーケットプレイスであるOpenSeaで取り扱われ、記事執筆現在では、1.95ETH(約87万円)から開始する。
プレスリリースによると、67年のコルナゴの歴史的な瞬間を全て組み合わせた特別版「C64 NFT」を、ユニークなNTFバイクとして1台提供するという。
Colnago C64 NFTは、フラッグシップモデルであるC64をベースに、イタリア製のカーボンファイバーフレームを使用して作られている。
このデザインは、コルナゴの8つの主要モデルのイメージを結集して作られており、その中にはカーボンフレームを採用し、統合されたシフティングシステムを搭載した最初の自転車であるConcept、1995年にAbraham Olano選手が世界選手権で優勝したBititanなどを含むという。
コルナゴは、1954年にErnesto Colnago氏がイタリア・ミラノ近郊のカンビアーゴに設立した高級ロードレース用自転車のメーカー。
同社はプロレースの厳しい環境に適した高品質のスチールフレームの自転車で知られるようになり、デザインの革新や、現代の自転車構造の主流となっているカーボンファイバーを含む新しい多様な試みを行うことにより、著名な自転車メーカーのひとつとなった。
現在、NFTは様々な業界で注目を集めており、世界的にNFT作品の出品やオークションプラットフォームの登場が相次いでいる。
今年3月には、Twitter創設者のJack Dorsey氏による初めて投稿されたツイートのNFTが約3億円で落札され、話題を呼んだ。
NFT市場は2018年から2020年にかけて8倍以上の規模になり、2021年に入ってからもその成長スピードは衰えていない。
NFT自体は暗号資産(仮想通貨)ではないが、暗号資産に近い存在として注目されている側面もある。まだ法整備が整っていないものの、昨今の「NFTバブル」には目が離せない状況だ。
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