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サザビーズ、バンクシーの絵画で暗号資産決済導入

世界有数のオークションハウス・Sotheby’s(サザビーズ)が、今月12日に行うオークションで、人気匿名アーティストBanksy(バンクシー)の絵画作品の決済に暗号資産(仮想通貨)の使用を認めることを明らかにした。4日、サザビーズの公式サイトで発表された。

サザビーズで12日に出品されるバンクシーの作品は、2003年に制作した「Love is in the Air(愛は空の中に)」という名の絵画だ。

引用元:Sotheby’s

サザビーズは公式サイトで、この作品をバンクシーの真骨頂ともいえる作品と紹介。「油彩で手書きされた花が描かれているのが特徴のLove is in the Airは、私たちの周りに存在する不公平や不平等を思い起こさせ、シンプルな希望のメッセージを伝える作品です」「この大胆で宣言的な作品によって、バンクシーは美術史における地位を確立し、誰もが耳にしたことのある重要な芸術的発言者としての評価を確固たるものにしたことは議論の余地がありません」と絶賛している。また、落札予定価格は300万ドル(約3億3,000万円)〜500万ドル(約5億5,000万円)と見込んでいるという。

今回、バンクシーの作品の入札は米ドルで行われるが、落札者は決済手段として米ドルか暗号資産を選択できる。暗号資産で決済を行う場合、コインベース傘下の商取引プラットフォームCoinbase Commerceが仲介役を担う。

なお、決済に使うことのできる暗号資産はビットコインとイーサリアムの2種類となっている。

サザビーズは先月、NFTアートのオークションを行ったが、その際は法定通貨での決済を用いていた。そのため、作品の競売に暗号資産決済を導入するのは今回が初めてのこととなる。

オークションにおける暗号資産決済は、今年3月にスポーツコレクションに特化したネットオークションサイトGoldinAuctionsが導入し、4月にはNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)のTom Brady選手のトレーディングカードが168万ドル(約1億8,000万円)相当のライトコインで落札され話題になった。

サザビーズは暗号資産決済の導入の理由について「デジタルの進化に慣れ親しんでいる新世代のコレクターにオークションへの参加機会を提供したい」と述べている。

画像:Shutterstock