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ロシアのエルミタージュ美術館、NFTアート展を企画

世界3大美術館の1つに数えられるロシアのエルミタージュ美術館が、NFT(Non-fungible Token)の作品展を企画していることがわかった。25日、ホームページで明らかにした。

ロシアのサンクトペテルブルクに位置する同美術館は約300万点もの作品を収蔵する世界有数の美術館だ。

エルミタージュ美術館は発表内で、NFTを「今日の現代美術の分野において最も差し迫った課題」と指摘。またこの企画は新たな芸術技法を紹介するプロジェクトの一環であり、2018年に開催された「Innovation as Artistic Reception」という展覧会の取り組みを引き継ぐものだと説明した。

今回のプロジェクトにおいては、文化的・社会的イノベーションを支援する財団 Askenov Family Foundationが戦略的パートナーになる。

同財団は「私たちは文化セクターの範囲と境界の恒久的な研究、そして現代の芸術と文化の特別な社会的貢献を評価するシステムの構築に取り組んでいる」と語っている。

NFTアートの展示会を企画しているのはエルミタージュ美術館が初めてではない。来月には北京で「Virtual Niche: Have You Ever Seen Memes in the Mirror」と題した展示会を開催予定としている。

また、ニューヨークのグッゲンハイム美術館もNFTに関心を寄せており、今後この流れに追随する美術館が現れる可能性は極めて高いと言える。

NFT市場は今まさに熱狂的な盛り上がりを見せている状況で、高額な落札事例も散見されるようになってきた。

その代表例として、デジタルアーティストのBeeple氏の作品「EVERYDAYS: THE FIRST 5000 DAYS」が、大手オークションのクリスティーズにおいて6900万ドル(約75億円)という金額で落札された。

さらに、24×24ピクセルで作られたNFTが約8,000万円で落札された例もある。

現在のNFT市場の盛り上がりを一過性の投機的な動きとみる声も散見されるが、著作権などを含む作品の保護や、新たなアートを形成する上では重要な事例と言える。

今後、さらに注目度は増していき、国内においても著名人の参入事例などが見受けられるようになるだろう。

画像:Shutterstock