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ニューヨークタイムズの記事がNFT化され約6,000万円で落札

米国の大手ニュースメディア・ニューヨークタイムズが競売にかけたNFTが、350ETH(約6,000万円)で落札された。

競売にかけられたのはコラムニストのKevin Roose氏によるNFTに関するコラム記事。落札したのは、ドバイ拠点のミュージックスタジオ「@3fmusic」だった。

現在、NFT市場は熱狂的な盛り上がりを見せている。

トレーディングカードやアートに始まり、今では世界的な企業の参入事例も見られている。

先日には、デジタルアーティストで「Beeple」という名義で活動しているMike Winkelmann氏のNFT最新作「The First 5000 Days」が、著名オークションハウスである米Christies(クリスティーズ)において約6900万ドル(約75億円)で落札。また22日には、Twitter社のCEOを務めるJack Dorsey氏の初めてのツイートがNFT化され、約290万ドル(約3億円)で落札され、大きな反響を呼んだ。

こうしたNFT市場の現状を見たRoose氏は、「ジャーナリストもNFTに参加できないか?」と考えたそうだ。そこで同氏は、自身のコラムをNFTにして市場で販売することにしたという。

なお、このコラムで得た収益はニューヨークタイムズのThe Neediest Cases Fundに寄付される。このファンドは110年の歴史を持ち、これまでに3億ドル(約330億円)以上を慈善団体などに寄付してきた。

Roose氏は自身のコラムのNFTが6,000万円という金額をつけたことで、落札者が決まった際には「笑いが止まらない」とツイートしたものの、その後「まだ今回の出来事が本当であると信じることができない」と語るなど、驚きを隠せない様子を見せた。

NFTはその性質上、耐改ざん性を持ち真贋を証明する上でも大きな効果をもたらすことができる。

これまで問題となっていたマンガや美術品などの海賊版・偽物といったものを見極めることができるため、今後も多くの需要を集める可能性がある。

画像:Shutterstock