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NEMの新ブロックチェーンSymbol、正式にメインネットローンチ

17日、NEMの新ブロックチェーンとして位置付けられているSymbolがローンチされた。同日、NEMの公式Twitterが発表した。

https://twitter.com/NEMofficial/status/1372024628592271361

Symbolのメインネットのローンチは当初15日を予定していたものの、直前に問題が発生したことから、急遽ローンチが延期されていた。

NEMのDave Hodgson氏は15日にローンチ延期を発表する際、解決には明日までかかる見込みであると言及。ただしバグは致命的なものではないため、数時間後にはローンチできるだろうとしていた。

その後、延期から約2日が経った日本時間17日8時頃にはメインネットローンチに向けた最終段階に入っていることが明らかになり、同日11時頃、正式にローンチが行われた。

これに伴い、保有している暗号資産(仮想通貨)XEMと1:1の比率でエアドロップされるSymbolブロックチェーン上で発行するトークン「XYM」も配布されるものとみられる。

これまで延期が続いていたSymbolがついにローンチされたことにより、安堵したユーザーも多いことだろう。

しかし国内のNEMホルダーはまだ不安を払拭できない部分もあるはずだ。

XYMを受け取る際にその数量を確定するための権利取得である「スナップショット」が12日に行われ、複数の国内暗号資産取引所はその対応を事前に発表していた。

XYMは国内において新規銘柄としての扱いになるため、金融庁より暗号資産交換業者が取扱いすることができる銘柄として認可を受ける必要がある。そのため、現時点ではXYMを現物として受け取れるかは不透明な状況であると言える。

Symbolは「Catapult(カタパルト)」という名称で進められていたNEMの大型アップデートだ。

企業や個人などにとって使いやすいエンタープライズ向けブロックチェーンとして、従来のNEMブロックチェーンと比較しセキュリティ面や処理能力の向上などに期待が集まっている。

16日、金融庁と日本経済新聞が主催するフィンテックをテーマにしたカンファレンス「FIN/SUM2021」にNEMグループのCEOであるDavid Shaw氏が登壇。同氏はSymbolが持つポテンシャルについて言及した上で、改めて期待を口にした。

1つの節目を迎えたNEMとSymbolだが、今後いかにその技術が利用されていくのか動向に注目が集まるだろう。

画像:Shutterstock