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NEMのオプトインが完了 新ブロックチェーン「Symbol」ついにローンチへ

12日、暗号資産(仮想通貨)NEM(ネム:XEM)の保有者を対象に、同銘柄の次世代ブロックチェーン・Symbol上で発行されるトークン「XYM」の配布に向けたスナップショットが行われた。

Symbolブロックチェーンは15日にローンチされる予定ではあるものの、執筆現在においてはまだ詳細な時間などの発表はない。XYMはSymbolのローンチ後に、スナップショット時に保有していたXEMの数量と同量が配布される。

SymbolはNEMの大型アップデートとして位置付けられているエンタープライズ向けブロックチェーンだ。従来のNEMブロックチェーンと比べ、セキュリティや処理能力の向上などが期待されている。

XYMはそのSymbolのブロックチェーン上で発行されるトークンで、発行枚数はNEMと同数である約90億XYMとなっている。

NEMの大型アップデートに向けた取り組みは2019年7月頃から開始され、当初は「Catapult(カタパルト)」という名称でプロジェクトが進められていた。

その後、昨年1月に名称をSymbolに改め、同年中でのローンチを目指していたものの、不具合等が生じたことから延長が相次いだ。

しかし、先月22日に最終のストレステストをクリアしたことを明らかにし、翌23日に正式なSymbolのローンチ日とスナップショット日を発表した。

15日にSymbolがローンチされることで、プロジェクトは1つの大きな節目を迎えることとなる。これまで開発に遅れが出ていたことから、XEM保有者やプロジェクトに期待していたユーザーにとってはまさに待望の瞬間であったと言えるだろう。

新トークンであるXYMはすでにKuCoinやBittrexなどといった海外取引所において上場予定であることが発表されており、なかでもBitrueは先行してIOU(借用証書)取引およびイールドファーミングを開始している。

IOU取引はXYM/XRPのペアで行われており、記事執筆時点では約47円の値をつけている。

またXEMを取り扱っている国内取引所でも今回のスナップショットの対応が発表されているが、XYMの配布等の詳細については順次アナウンスするとの説明で留まっている。

これはXYMが新たな暗号資産という扱いになるため、金融庁より暗号資産交換業者が取扱いすることができる銘柄(ホワイトリスト)として認可を受ける必要があるためだ。

今後、XYMがホワイトリストに入るか否かは不透明ではあるが、登録された際には順次配布が行われる見込みであることから、国内ユーザーはしばらく続報を気にしながら動向を見守ることになる。

画像:Shutterstock