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ビットコインATM、全米で普及進む 1年で約9,000台増加

米国でビットコインATMの設置台数が大幅に増加していることがわかった。

ビットコインATM調査機関COIN ATM RADERによると、全世界で暗号資産(仮想通貨)関連のATMは1万6,835台あるという。昨年の同時期には設置台数は7,152台であり、約1年で9,683台の大きな伸びを示した。

なかでも米国でのATM急増が顕著である。2020年3月1日には4,945台だった設置台数が、2021年3月10日時点で1万3,699台に増加し、前年比177%増となった。この占有率は全世界の81%を占める。

Coin ATM Radarの調査によると、暗号資産ATMの設置速度は毎日世界各国で約34.6台のペースで増えているという。この中で77.6%はビットコイン販売専用であり、22.4%は販売と買い取り両方に対応しているという。

ビットコインATMの設置場所は米国を中心に、カナダ、ヨーロッパが大半を占めていたが、最近では他の地域でも増加しつつある。例えば、香港(85台)、ロシア連邦(53台)、コロンビア(46台)などにおいても増加傾向にある。

 最近では、ビットコインだけでなく、イーサリアム、ライトコイン、ビットコインキャッシュ、ステラなどといったアルトコインにも対応するATMも増えてきた。

米国でビットコインATMを数千台提供している企業LibertyXの共同創設者兼CEOであるChris Yim氏は、ATMの設置について「ビットコインは過去10年間で最もエキサイティングな革新の1つだが、採用は信頼とアクセシビリティによって制限されている。誰もが日常の身近な場所でビットコインが買えるようにしたいと考えている」と語り、今後も設置台数を増やしていく方針を示した。

今後、ますますビットコインATMの需要は高まり、設置台数が世界で急増していくのは明白であるが、現時点で日本には1台も設置されていない。

画像:Shutterstock