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伝説のプロボクサー、モハメド・アリ氏がNFT化

伝説のプロボクサーとして語り継がれるモハメド・アリ氏のNFT(Non-fungible Token)が販売されることがわかった。

1971年3月8日、アリ氏がニューヨークでジョー・フレイジャー氏と対戦した「The Fight of the Century(世紀の対戦)」から50年が経過したことを記念し、「The Ali Collection」として試合写真がNFT化される。早ければ、今月3月中に販売が開始される予定だ。10日、Ethernity Chainが公式Twitterで発表した。

Ethernity Chainは慈善活動のための資金調達に重点を置いたNFTプラットフォームだ。著名ビットコイン投資家であるNick Rose Ntertsas氏によって設立され、Geminiの共同設立者であるウィンクルボス兄弟などから支援を受けている。

Ethernity Chaiは有名なスポーツ選手や文化人、歴史的人物に関連した年にNFTを作成し、祝うことで、世間一般にその人物たちの功績を幅広く知ってもらう活動を行っている。

アリ氏のNFTはEthernity Chainと、彼の故郷ケンタッキー州にある博物館「モハメド・アリ・センター(Muhammad Ali Center)」の協力を得て発行され、売上収益の一部は同博物館に寄付される。

NFTは、有名人や人気ゲームキャラクターと、ファンとの距離を縮めるのに重要な役割を果たしている。その用途は、スポーツ、音楽、アート、そして最近ではソーシャルメディアへの投稿にまで及んでいる。

既報の通り、現在、NBAのトレーディングカード「NBA TOPSHOT」が全米で話題になっている。しかも今年1月には、3180万ドル(約34億円)の売上を達成し、人気ブロックチェーンゲーム「CryptoKitties」を抜いて、最も売れている暗号資産(仮想通貨)グッズとなった。

海外暗号資産メディア・BeInCryptoの報道によると、NFTの市場価値は2018年以降、700%以上も急上昇した。現在は3億3800万ドル(約367億円)規模まで拡大しているという。

今月6日には、Twitter社のCEOであるJack Dorsey氏が、2006年に投稿した史上初のツイートをNFT化しオークションに出品した。販売利益はビットコインに変換し、アフリカの貧困対策団体「GiveDirectly」に寄付することを発表している。現在、このNFTは日本円にして3億円近い値段をつけている。

現時点では、アリ氏のNFTの価格や発売時期などといった詳細は明らかにされていないが、希少価値が付く可能性が高いだろう。

画像:Shutterstock