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ディーカレット、国内暗号資産取引所として初となるマイニングマシンの販売・運用サービス開始

国内暗号資産(仮想通貨)取引所ディーカレットは25日、国内の暗号資産交換業者として初めてビットコインマイニングマシンの小口販売および運用サービスを提供開始することを発表した。

同社のベーシックアカウントを保有する個人・法人を対象にマイニングマシンを販売し、利用者に代わってマイニングマシンを海外のデータセンターに輸送・設置および運用・保守を行うというもの。

販売されるのはマイニング機器大手のBitmain(ビットメイン)が手掛けた最新マシン「Antminer S19 95TH/s」。ユーザーはマイニングマシンを購入すると、自らマシンの設置やメンテナンスをする必要がなく、毎月マイニング報酬としてビットコインを受け取ることが可能だ。受け取ったマイニング報酬は、同社のコールドウォレットで安全に保管される。法人の場合、マシン購入費用を減価償却費として計上でき、節税にもつながる。 

販売価格は90万7,500円(税込)となり、マイニングマシン本体の代金、メーカーからの輸送・設置費用、通関業務手数料、関税、輸送保障などの費用を含む。なお購入は先着順で、1口座あたり最大5台までとなっている。

マイニングマシン販売は2021年3月15日〜3月25日まで募集し、設置は5月末、稼働開始は6月の予定だ。

ディーカレットは、想定利回りは年間94%、投資回収期間は約13ヶ月としているが、ビットコイン価格や電気代の変動により、大幅に変化する可能性がある。

また、運用管理費として月次マイニング報酬から20%が引かれる。

マイニングは大量の電力を消費するだけでなく膨大な計算力を必要とするため、個人がこの市場へ参入にするにはハードルが非常に高い。

しかしマイニングファームに参加することで、個人単位で行うマイニングよりも安定的に報酬を得られやすくなるだけでなく、機材のメンテナンスなどを行う必要もないことから、個人の参入障壁を下げることができる。

すでに海外の大手暗号資産取引所などではマイニングプールを作成し、同様のサービスが幅広く展開されていることから、今後国内においても広がりを見せるか注目だ。

画像:Shutterstock