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カナダで2例目のビットコインETFが承認 米国でも申請の動き

16日、カナダのオンタリオ証券委員会(OSC)が2例目となるビットコインETFを承認したことがわかった。

今回承認されたのは「Evolve Bitcoin ETF(EBIT)」で、トロント証券取引所(TSX)に上場する予定。これにより、投資家は証券取引所でビットコインの上場投資信託を取引できるようになる。

Evolve Bitcoin ETFは今月12日に承認された最初のビットコインETF「Purpose Bitcoin ETF」に続くカナダで2例目の事例となる。

カナダでの承認事例が相次ぐなか、米国においてもビットコインETFへの関心が再燃している。

カナダで2例目のビットコインETFが承認された同日、暗号資産(仮想通貨)運用企業NYDIGが、米国証券取引委員会(SEC)に対してビットコインETFの申請書を提出。名称は「NYDIG Bitcoin ETF」となり、認可されれば、米電子取引所NYSE Arcaで取引が行われることになる。ティッカーは今のところわかっていない。

米国でビットコインETFを申請したのは、VanEck、Valkyrie Digital Assetsに続き、3社目だ。

これまでにSECの承認を受けたビットコインETFは存在していない。

SECはビットコインETFを承認しない理由として、環境整備が不十分であることや、意図的に価格を操作する可能性があることなどを指摘してきた。

今回のNYDIGによるビットコインETFの申請書において注目すべきは、世界的大手金融機関のMorgan Stanley(モルガン・スタンレー)が指定参加者として記載されている点だろう。

指定参加者とは、ETFを運用する管理会社が、対象となるETFの設定や交換を行い、そのETF銘柄のマーケットメイクに携わる企業を指す。

先日のBloombergの報道で同社が暗号資産市場への参入を検討していることが明らかになっており、実現すればその影響は非常に大きいものと言える。

またSECの長官にはゲイリー・ゲンスラー(Gary Gensler)氏が新しく就任しており、同氏は金融分野に長けているだけでなく、暗号資産(仮想通貨)分野においても知見を兼ね揃えていることから、適格な判断のもとビットコインETFの承認が行われることに期待が集まる。

画像:Shutterstock