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Uber社CEO、ビットコイン決済検討を明言

世界有数のフードデリバリーサービス・UberEATSや配車サービスを手掛けるUberのCEO・Dara Khosrowshahi氏は11日、米経済番組CNBCに出演し、同社がビットコインを決済手段として検討していることを明かした。

Khosrowshahi氏はCNBCに出演中、Uberについてだけでなく、テスラ社が巨額のビットコインを購入したことにも言及した。同氏はUberの社内でもビットコインに投資する可能性を協議したが、すぐに却下されたことを明かした上で、「我が社は投資ビジネスを行っているわけではない」と、ビットコインへの投資は否定した。

しかし、「ビットコインや暗号資産(仮想通貨)を支払い手段として検討している」と、ビットコイン決済の導入について前向きな考えを語った。

Uberは2009年3月、 米国カリフォルニア州サンフランシスコで設立された配車サービス会社である。2019年5月10日にはニューヨーク証券取引所に上場し、現在70以上の国や地域でサービスを展開している。

特徴としては、スマートフォンアプリによってタクシーの配車に加え、空き時間のある一般の人が自家用車を使って乗客を運ぶ仕組みを提供している点である。一般の人が、空き時間を利用して簡単に報酬を得ることができるため世界中で急成長した企業である。また、利用者とサービス提供者には基本的に現金の授受は発生せず、クレジットカードなどのキャッシュレス決済が利用されているため、今回のビットコインおよび暗号資産の決済導入を検討するという発言は今後の暗号資産市場にとって大きな意味を持っている。

UberはFacebookが2019年に開発を発表したステーブルコイン・Diem(旧名・リブラ)の運営組織Diem協会に加盟している。そのため暗号資産についてはオープンな姿勢を取っていると業界では見られていたが、社の方針としビットコイン決済について触れたのは今回が初めてだ。

画像:Shutterstock