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シンガポール入国審査、コロナ陰性認証にブロックチェーン使用

健康および安全管理等のソリューション提供を行うインターナショナルSOSは22日、デジタル版COVID-19健康証明書を認証するモバイルアプリ「ICC AOKpass」が、シンガポールへの入国審査時に初めて使用されたことを発表した。

インターナショナルSOSがシンガポールのスタートアップ企業であるAOKpass社と国際商業会議所(ICC)と共に開発した。

インターナショナルSOSによると、昨年12月21日にシンガポール航空SQ637便で日本から帰国したシンガポール人の男性が初めてICC AOKpassを使用し、チャンギ空港の出入国カウンターの到着時認証に新型コロナウイルス・COVID-19の陰性を証明するデジタル版PCR検査結果を公式に提示したとのこと。

同社によると、入国管理局がブロックチェーンベースのデジタル認証による健康証明書を使用したのは初めてのことだという。

このパイロットプログラムの成功により、マレーシアやインドネシアからの渡航者をはじめ、全ての渡航者がICC AOKpassを使用してチャンギ空港でのCOVID-19のPCR検査結果やそのほかの必要な健康証明書をデジタル認証できるようになると説明している。

これまでの入国審査では紙面による健康証明書が使われていた。しかし今回、デジタル認証により健康証明書が使用されたことによって、海外渡航者のセキュリティと安全を飛躍的に進歩させたことを象徴する出来事になったとインターナショナルSOSは語っている。

今年1月からはパイロットプログラムの対象国以外からの渡航者にも徐々に展開しており、今後より迅速で混乱のない渡航を実現していくとのこと。

インターナショナルSOSシンガポールのマネージング・ディレクターであるJuliana Gim氏は、「初のデジタル認証によるシンガポールへの入国を後押ししたことは、COVID-19のアウトブレーク状況下における海外渡航の再開において、もう一つの重要なマイルストーンでもあります」とコメント。

さらに、「このような安全なテクノロジーが、信頼かつ標準化されたグローバルシステムの確立に役立つと確信しています。そしてこれらの取り組みの最前線に立つシンガポールにおいて、あらゆる業界で渡航再開と業務再開を促進していくと私たちは強く信じています」と期待をにじませた。

画像:Shutterstock