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Poloniex、「Sparkトークン」のIOU取引を開始

海外暗号資産(仮想通貨)取引所Poloniexが22日、Flare Networksの「Sparkトークン(FLR)」のIOU取引を開始した。

Flare Networksは、Ripple社の投資部門「Xpring」からの出資を受けて、リップルの分散型台帳「XRPレジャー」上にスマートコントラクトの実装を目指すプロジェクトだ。

またIOU取引とは、債務者が債権者に対して発行する非公式の「借用証明書」で取引することをいう。英語のI owe you(あなたに借金をしています)の発音からIOUの名前が言葉の由来だ。

IOU自体には金銭的価値はなく、借用額分の債権を保証するものである。

IOUはメインネットがまだ稼働していないブロックチェーンのネイティブトークンをユーザーが売買し、権利を保有することを可能にする仕組みだ。

IOUトークンの市場を作ることで、FLRがメインネット上で転送可能になる前に、同資産の価格を測ることができる。

ユーザーは、メインネットの立ち上げ日以降の特定の時点で保有している IOU トークンの数に応じた金額が、新しい資産に分配される。

FLRの受取対象者は、2021年のローンチを目指すFlare Networksのネットワーク実装後、まず12月12日時点のリップル保有量のスナップショット15%相当のFLRが付与される。

そして、その後残りの85%は最低25ヶ月、最大34ヶ月の期間にわたり、毎月平均で約3%のトークンが付与される予定だ。

Poloniexは、Sparkトークンのスナップショット時のリップルの保有者に代替トークンの「XFLR」をIOUの希望者に付与し、「XFLR/USDT」の取引ペアで取引サービスを提供するという。

ただXFLRはPoloniexにおけるIOUであるため、他の銘柄のように取引所外に受送金することはできない。

FLRのIOU取引は、インドの取引所Giottusに続いて、2つ目となる。

GiottusでのIOU取引は、同取引所のユーザーのみに限定された取引となることから、適正価格が決めにくく市場流動性が極めて低い。

また、取引所の日間取引高が3,000万円程度であり取引所の安定性にも不安が残る。

しかし、世界的な取引所であるPoloniexがFLRのIOU取引を開始したことで、今後、グローバルな適正価格が決められていくことになりそうだ。

画像:Shutterstock