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イーロン・マスク氏、好調なビットコインに興味 テスラ社としての購入の可能性も

米自動車大手テスラCEOのElon Musk(イーロン・マスク)氏の発言がまたも暗号資産(仮想通貨)業界に影響を与えたようだ。

20日、同氏がTwitter上でビットコインについて触れた後に、一言「One word: Doge(一言:ドージ)」とツイートしたことで、暗号資産ドージコイン(DOGE)の価格が急騰。さらには、自身のプロフィール欄に「ドージコインの元CEO」と記したことによって一時「Dogecoin」がTwitterのトレンドに入り、これも追い風になったものとみられる。

ドージコインは記事執筆時点で前日比約30%の上昇率を見せている。

マスク氏の言動でドージコインの価格が上昇する例は過去にも何度か見受けられた。

昨年4月、エイプリルフールの日に行われた「ドージコインの次のCEOには誰がなるべきか」というコミュニティ投票で、マスク氏は全投票の半数を占め、トップとなった。この件をきっかけに、同氏は度々ドージコインに関して言及するようになっている。

また今回は、マスク氏による将来的なビットコイン大量購入の可能性を感じさせるやり取りも見られた。

ドージコインに関するツイートをした後、マスク氏がビットコインの購入に揺れていることを示唆するような投稿をすると、それに対して先日ビットコインを大量購入し、価格上昇の一因を担ったMicroStrategy社CEOのMichael Saylor氏が反応した。

Saylor氏は「株主に1000億ドルの利益をもたらしたければテスラのバランシートをドルからビットコインに変えればいい。そうすればS&P500のリストに載っている他の企業もあなたの後に続き、結果として1兆ドル規模の恩恵が生まれるだろう」とツイート。

するとマスク氏は「(市場で)そんな大規模取引は可能?」と返信し、Saylor氏も続けて「もちろん。私は13億ドル以上を過去数ヶ月間で購入した。その手法をオフラインで共有してもいい」と返した。

もちろんこのやり取りだけでマスク氏がビットコインの購入に動くかどうかは不透明ではあるが、非常に大きな影響力を持つ同氏が興味を示しているという点は留意しておくべきではあるだろう。

仮にマスク氏がビットコインを購入したことが判明すれば、暗号資産市場に影響が見られることは必至と言える。

マスク氏が率いるテスラ社は今年に入り株価を大きく上昇させた。

同氏の推定保有資産額は1280億ドル(約13兆2,400億円)にまで膨れ上がり、先月24日付のBloombergによる世界長者番付では、マイクロソフト創業者のビルゲイツ氏を抜き世界第2位の富豪へとのぼり詰めている。

画像:Shutterstock