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東南アジア最大の銀行、暗号資産取引所を設立

シンガポールの商業銀行であるDBS銀行(シンガポール開発銀行)は、「DBSデジタル取引所」と名付けた暗号資産(仮想通貨)取引所を設立すると発表した。10日、同銀行の公式ホームページで明らかにした。

DBS銀行は1968年に設立。シンガポールだけではなく、東南アジア最大の規模を誇る銀行だ。2019年には5800億ドル(約60兆円)に及ぶ資産を管理している。

新しくできるDBSデジタル取引所は、シンガポール最大の証券取引所「シンガポール証券取引所(SGX)」も10%出資して設立される。

DBSとSGXが協力して、デジタル資産の成長分野において、シンガポールの資本市場の流動性、規模、成長を深める機会を模索するという。

SGXのCEOであるLoh Boon Chye氏は、「市場インフラとリスク管理における当社の強みを、DBSデジタル取引所に提供することを楽しみにしている」と述べた。

現時点でDBSデジタル取引所は、機関投資家および認定投資家向けの会員制取引所としてスタートする予定だ。

DBSデジタル取引所は、早ければ年内に暗号資産取引からスタートする。

ブロックチェーン技術を活用して、暗号資産取引、資産のトークン化、暗号資産を含むデジタル資産を使った資金調達、デジタル資産のカストディサービスなどを提供する予定だ。

DBSデジタル取引所が対応する法定通貨は、「シンガポールドル」、「香港ドル」、「日本円」、「米ドル」の4種類。また取り扱う銘柄は、ビットコイン、イーサリアム、ビットコインキャッシュ、リップルの4銘柄となっている。

DBSのグループCEOであるPiyush Gupta氏は暗号資産取引所の設立について「シンガポールがグローバルな金融ハブとしての競争力をさらに高めるためには、デジタル資産と通貨の取引を歓迎する準備をしなければなりません」「DBSは、これを促進するために、完全に統合されたエコシステムの開発を加速することを約束します」と抱負を述べた。

画像:Shutterstock