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イーサリアム2.0、「フェーズ0」がローンチ

イーサリアムの次世代ブロックチェーン「イーサリアム2.0」の最初の段階となる「フェーズ0」のビーコンチェーンが、日本時間1日21時にローンチされた。

既報の通り、イーサリアム2.0を発動するためのデポジット数(524,288ETH)が11月24日に満たされ、当初の予定通り1日に開始された格好だ。

イーサリアム2.0は、イーサリアムのスケーラビリティ改善を目的とした大幅なアップグレードだ。また、承認アルゴリズムがPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフ・オブ・ステーク)へ切り替わる。

イーサリアム財団の発表によると、イーサリアム2.0はフェーズ0から4段階に分けられて開発される。

イーサリアム2.0では従来のPoWも並行して運用されるが、最終的にはPoSに完全移行される。

今後のイーサリアム 2.0のロードマップは以下の通りだ。

  • フェーズ1:2021年内(ユーザーが利用するシャードチェーン実装)
  • フェーズ1.5:2021年内(シャードチェーン・メインネット稼働、PoS移行)
  • フェーズ2:2021年以降(シャードチェーンの全稼働)

イーサリアム2.0におけるPoS移行で、32ETH以上をデポジットコントラクト(イーサリアムをステーキングするための機能)に預けることによって、バリデータ(承認者)になることができ承認報酬がもらえる。報酬は年利8〜15%の予定だ。

ただし、デポジットコントラクトに預けたイーサリアムの承認報酬はフェーズ1のシャードチェーン実装が行われるまでの間は引き出すことができない。

今後、イーサリアム2.0は2021年中に「フェーズ1」でシャードチェーンの実装を目指す。

イーサリアムコミュニティは2015年のネットワークのスタートとほぼ同時にPoWをPoSに置き換える議論を始めていた。

当初、イーサリアム2.0は20年1月にローンチ予定だったが、約1年遅れた格好だ。

画像:Shutterstock