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ベネズエラのピザハット、全店でビットコイン決済導入

世界最大のピザチェーン「ピザハット(Pizza Hut)」が、南米ベネズエラの全店舗で暗号資産(仮想通貨)決済を導入したことがわかった。

これは暗号資産企業CryptoBuyerと、ベネズエラのピザハットとの提携で実現した。先月27日、CryptoBuyerの公式Twitterで発表された。

CryptoBuyerはパナマに本社を置く企業で、暗号資産ATMなどの事業を2015年から中南米を中心に運営している。

経済や政情が不安定なベネズエラでは、ハイパーインフレに苦しみ、退避資産として国民はビットコインなど暗号資産を広く活用している。

また、同国のMaduro大統領主導の国策として、独自暗号資産「ペトロ」も普及している。

今回の暗号資産決済の導入で、ベネズエラのピザハットではビットコイン、イーサリアム、ライトコイン、ダッシュ、バイナンスコイン、バイナンスUSD、テザー、ダイなどの主要コインと、CryptoBuyerの独自トークンであるXPTを使ってピザが購入できるようになるという。

べネズエラの地元メディア・El Axiomaの報道によると、ピザハットは暗号資産決済を取り入れることに対し、「消費者の利便性と向き合い、技術革新を取り入れた活用を進めていきたい」としている。

2009年にサトシ・ナカモトと称する人物の論文から誕生したビットコインが、初めて商品と交換されたのが「ピザ」とされているのは有名な話だ。

ビットコインが誕生して1年あまりが経った2010年5月22日、米フロリダ州在住のあるプログラマーが1万ビットコインでピザ2枚を買った。単純計算でピザ1枚、5000BTCで購入したことになる。

暗号資産界隈ではこれを記念し、毎年5月22日に「ビットコイン・ピザー・デー」と称した催しが行われており、2020年は10周年を迎えていた。

そして10年の時を経て、世界規模のピザチェーンであるビザハットが、南米ベネズエラで暗号資産決済を提供し始めた。

画像:Shutterstock