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ロシアのメガバンク、スイスでビットコイン取引サービス開始

ロシアの3大メガバンクの1つであるGazprombankのスイス支店「Gazprombank Switzerland」で、ビットコイン取引のサービスが試験的に開始された。19日、同行のプレスリリースで発表した。

プレスリリースにおいて、GazprombankのCEO、Roman Abdulin氏は「暗号資産(仮想通貨)は、顧客や世界経済にとってこれから重要になっていくでしょう」と述べている。

すでに10月のプレスリリースにおいて、スイス金融市場監督庁から、暗号資産カストディおよび「暗号資産と法定通貨との交換業」の提供を承認されたことが発表されており、今回のサービス開始により、同行はスイスにおいてビットコイン取引を完全に認可された銀行の1つとなった。

Gazprombankはロシア最大の民間銀行で、ロシアの3大メガバンクとして国内で非常に有名だ。2019年の総運用資産は8.5兆円を超えている。

ビットコインのサービス提供は機関投資家や同行の法人顧客を対象としたもので、厳格な評価の下で顧客へのサービス展開を図っていくとしている。

Gazprombankは顧客のポートフォリオ管理に関して、ビットコインなどの暗号資産などを含めた「完全な統合プラットフォーム」を構築し、様々な投資サービスに関するソリューションの提供を目指す方針だ。

Gazprombankはスイスにおいて暗号資産サービスの提供を19年に開始することを目指していたが、1年時期がずれ込んだ。

今回、Gazprombankは自社の暗号資産サービスを強化するためにOpenVASPに参加することも表明している。

VASPは、暗号資産サービス・プロバイダのための「グローバル・トラベル・ルール」を促進することを目的とした組織だ。

グローバル・トラベル・ルールは、マネーロンダリング防止のための国際送金に関するルールで、VASPには取引の際、送金者と受取人の情報を収集・交換し、その情報の正確性を保証することを求めている。

またGazprombankは、ビットコイン取引の開始にあたり、スイスのデジタル金融会社ビットコイン・スイスとの提携を発表している。

今後、ビットコイン以外の暗号資産銘柄の取引も増やしていく予定だという。

画像:Shutterstock