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イーサリアム2.0、ローンチの準備整う 12月1日に開始へ

24日、イーサリアム2.0のビーコンチェーンを起動するのに必要なデポジット数が524,288ETHに達し、合計4段階のフェーズで実施されるアップデートのフェーズ0が最速予定日の12月1日に開始される見込みとなった。

12月1日の最速予定日にフェーズ0に移行するには、7日前までにETHデポジット数のしきい値を超える必要があった。11月21日前後の時点では全体の半数も集まっておらず、ステーキング参加者の少なさを不安視する声もあったが、直近2〜3日の間にステーキング参加者が急増し、無事最速で定めていたローンチ日に間に合った形だ。

期待感の高まるイーサリアム2.0だが、特徴としては大量のトランザクションを現在よりも短時間かつ低コストで捌けるようになる点や、承認方式がPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(プルーフ・オブ・ステーク)へと移行されるなどの点がある。

イーサリアム財団が発表しているイーサリアム2.0のフェーズは以下の4段階に分かれている。

  • フェーズ0:2020年12月1日:ビーコンチェーンの実装
  • フェーズ1:2021年内:シャードチェーン実装
  • フェーズ1.5:2021年内:メインネットおよびシャードチェーンの稼働とPoSへの移行
  • フェーズ2:2021年以降:全シャードチェーンの本格稼働

フェーズ0の段階でもデポジットした参加者もステーキング報酬を得ることはできるが、フェーズ1のシャードチェーン実装が行われるまでの間は引き出すことができない。

またフェーズ1.5までは現在の承認方式であるPoWも維持され、フェーズ1.5に達するとPoSへと移行される。

ステーキング参加者が急激に増加したと同時に、この発表の影響もあってか暗号資産(仮想通貨)市場でも大きな反応が見られた。

イーサリアムの価格は約4万5,000円から一時6万5,000円程まで上昇。ビットコインの価格上昇が落ち着き、アルトコインの物色買いが起きたこともあるが、着実にイーサリアム2.0の実現に向けた動きが加速していることがポジティブに捉えられた可能性もある。

画像:Shutterstock