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トランプ大統領、元Coinbaseの幹部を銀行規制機関の長官に指命

米国のドナルド・トランプ大統領は17日、Brian Brooks氏をOCC(米通貨監督庁)第32代長官として指名する意向を示した。17日、米ホワイトハウス公式サイトで明らかにした。

長官としての任期は5年。今後、来年1月に開かれる米国議会上院の承認を受け、正式に就任する。

Brooks氏は前長官が今年5月に辞任して以来、OCCの長官代理を務めてきた。

これまでの経歴として、2018年に同庁に入社する前は米最大の暗号資産(仮想通貨)取引所Coinbaseの最高法務責任者を務めていた人物だ。

Brooks氏は発表の中で、トランプ大統領が同氏を指名する意向を表明したことは「大変名誉なことだ」と述べ、「157年の歴史を持つこの任務に貢献できることを誇りに思う。正式に長官として承認されれば、OCCの重要な使命を果たすために全力を尽くす」と語った。

OCCは、米財務省の下で銀行システムや融資機関を規制、監督している機関だ。

Brooks氏は「OCCは米銀行の何億人もの顧客のために、資本と信用への公正なアクセスを促進することを目指している」「OCCの使命は国立銀行と連邦貯蓄協会が安全、健全、公正な方法で運営されていることを保証することで、米国民一人ひとりに利益をもたらす」と消費者保護を強調する声明を出した。

また同氏は、自身の任務として「新型コロナウイルス感染拡大の影響を克服しながら米国民経済を強化する」と言及し、「銀行のシステムが消費者や企業の財政管理方法の変化に追いつけるように、責任あるイノベーションを推進していく」ことを目指すという。

米Coinbaseの元最高法務責任者が米銀行を管轄するOCCの長官に就任することによって、暗号資産市場のサービス向上や活性化も期待される。

実際、Brooks氏が代理でOCCの長官に就任して以降、7月には同氏のリーダーシップの下、銀行が暗号資産カストディを行うためのガイドラインを発表している。

画像:Shutterstock