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ビックマックで測るビットコイン購買力、過去最高値に迫る

マクドナルドのハンバーガー「ビッグマック」の価格を基準に測る経済指数(ビックマック指数:The bitcoin purchasing power index)において、ビットコインが過去最高値を記録した2017年末とほぼ同じ水準まで回復していることが10日、わかった。

ビックマック指数は、ビックマック1個の価格と通貨の購買力を比較するものだ。購買力とは、1つの通貨単位でどれだけの商品やサービスを購入できるかを測ることをいう。英国の経済誌「エコノミスト」が1986年に考案した。

マクドナルドは世界100カ国以上に出店している。

ビックマックの価格は、小麦・野菜・牛肉、などの原材料、テナント費用、人件費など多くの要因が価格に結びついており、世界各国の購買力を測ることに向いていることや、身近な商品で利用者がイメージしやすい指数となっている。

現在、ビックマック指数は世界市場において非公式な基準だが、経済指数の参考の1つとなっている。

1ビットコイン価格でどれだけのビッグマックを買えるかを発表している海外サイト「BITCOIN PPI」の直近の発表では、10日に6338をつけた。これは、1ビットコインで6338個のビッグマックが買える計算だ。

ビットコインが約200万ドルの最高値をつけた2017年12月17日は6358個だったため、現在の指数が約0.3%に近づいている。

ビットコイン価格はこの30日で最安値117万7,519円から、記事執筆時点で最高値172万7,317円(CoinMarketCap参照)と、1ヶ月で約55万円(前月比約46%)上昇している。

昨日から本日にかけても、米決済大手PayPalが米国で暗号資産の売買サービスを正式に開始したと発表したことで市場に好感触をもたらした。

この1週間において日本円で約10万円も上昇していることを考えると、年内には過去最高値の更新の可能性もある。

この勢いで上昇を続ければ、数日内にビッグマック指数は、2017年の最高値を超えそうな勢いだ。

画像:Shutterstock