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SBI、スイスの暗号資産銀行とファンドを設立

SBIホールディングス株式会社が、スイスの暗号資産銀行「Sygnum」と共同し、未上場株に投資するファンドを立ち上げる。

両社は暗号資産やブロックチェーン技術を活用する有望なスタートアップ企業を対象に投資する方針だという。2021年までに総額で最大約70億円のファンド形成を目指す。6日、SBIがプレスリリースで発表した。

発表によると、このファンドはSBIと欧州の暗号資産銀行の先駆けであるSygnum銀行が相互に持つデジタル資産の専門知識を共有し、またアジアとヨーロッパにまたがる両社のネットワークを全面的に活用していくという。

同ファンドは、SBIの子会社で「SBI Ven Capital Pte. Ltd.(本社:シンガポール)」が運用する。

SBIによると、暗号資産とその基盤となるブロックチェーンなどの分散型台帳技術は、金融システムに革命をもたらし、資産の流動化を促進する大きな可能性を潜めているという。

今回、SBIと協業するSygnum銀行は、昨年スイスの金融当局から銀行業及び証券ディーラー業の認可を受け、デジタル資産銀行として営業を開始した。

またシンガポールにおいても金融当局の認可を受けた資産管理会社として活動している。

現在、スイスでのデジタル資産に関連する数々のベンチャー企業の立ち上げにおいても、重要な役割も果たしている。

今後、投資先に対して、SBIとSygnum銀行のグループが持つ経営資源を活用した事業支援やコーポレートガバナンス面での支援を行う。

将来的にはSTOを通して、市場から直接資金調達を行うための支援も予定している。

SBIは、ファンドの計画として「より多くの投資家に対して出資機会を提供し、出資後のファンド持分の流動性を高める可能性を提供するために、本ファンドではファンド持分をトークン化する」「新しい資金調達手段としてのセキュリティトークンの普及・利用促進を図るべく、最先端のテクノロジーを活用して投資家と企業・発行体との架け橋となることで、デジタルアセット関連事業の拡大に取り組んでまいります」と展望を語った。

画像:Shutterstock