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暗号資産取引所Diginex、業界取引所として初となるナスダック上場

暗号資産(仮想通貨)取引所Diginexが、暗号資産取引所として初めてナスダック(NASDAQ)に上場したことが明らかになった。

1日、Diginexがプレスリリースで発表した。

Diginexの上場はシンガポールの8i Enterprises Acquisition Corpと「逆さ合弁」という形で実現した。

逆さ合弁とは、通常の会社合併とは異なり事業規模が大きい企業が消滅し、小さい企業を存続会社とする合弁手法のこと。

Diginexは暗号資産取引所EQUOS.ioを今年7月に特別買収目的会社(SPAC)として立ち上げ、この取引所を通じてナスダックへの上場を果たした。

今後はティッカーシンボル「EQOS」の下で取引されるという。

上場に先立ち、合計で約5,000万ドル(約52億6,400万円)を調達したようだ。

これにより、同社のバランスシートが強化され、コンプライアンス、公正性、信頼性に優れた革新的な商品やサービスを提供する「デジタルアセットエコシステム」を構築するというビジョンの実現に向けて前進した。

DiginexのCEOであるRichard Byworth氏は、「米国の資本市場で取引する誰もが暗号資産のエコシステムに関わる株式を直接購入できる初めての機会となります。暗号資産が金融機関にもたらす大きな機会に参加するための扉を開くことになります」とコメントした。

Diginexは暗号資産取引所の運営会社で、暗号資産のエコシステムを提供することに重点を置いており、準拠性、公正性、信頼性の高い革新的な製品とサービスを提供している。

既述のEQUOS.ioに加え、統合取引プラットフォーム「Diginex Access」、証券化アドバイザリーサービス「Diginex Capital」、市場をリードするホット&コールド・カストディアン「Digivault」、ファンド事業「Bletchley Park Asset Management」など、多様なサービスを展開している。

Diginexの会長であるChi-Won Yoon氏は、「ナスダックへの上場は、暗号資産業界に透明性と説明責任をもたらすという当社のコミットメントを示しています。これにより投資家の皆様は、この資産クラスの長期的な成長と実行可能性について、より大きな安心感を得ることができるはずです」と語った。

Diginexの上場は、同国の金融市場で暗号資産が認められた大きな証拠と言えるだろう。

画像:Shutterstock