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LasTrust、ブロックチェーンで海外エンジニアを採用

ブロックチェーン証明書スタートアップ企業のLasTrust株式会社は、海外エンジニア人材の採用支援スタートアップ「TALENTEX」と業務提携を行い、海外エンジニアのスキルや経歴をブロックチェーンで保証し、日本国内企業のリモート採用の信頼性を高めるサービスを開始した。29日、LasTrustがプレスリリースで発表した。

LasTrustは、自社が展開するブロックチェーン証明書SaaS「CloudCerts」を用い、「個人の実績の確かさをセキュアにデジタル化できるサービス」を企業向けに提供している。

今回、ロシア・東欧エリアのエンジニア人材の採用支援を行うTALENTEXと提携し、海外エンジニアのスキルや経歴をブロックチェーン証明書に記録し、国内企業のリモート採用の信頼性を高めるサービスを開始した。

両社は提携にあたって「コロナウィルスの影響で、エンジニアの在宅リモートワークが常態化するなか、国内リソースよりも安価かつ優れたスキルを持つ海外エンジニアの採用ニーズが高まっています」と説明した。

今回、両社は「国内企業からは海外人材は直接面談できないため、経歴の審査が妥当か不安」「言葉が違うのでコミュニケーションが不安」だという海外エンジニアとのリモートワークを考えている国内企業の不安や課題を解決していきたいという。

TALENTEXは2013年にシンガポールで設立されたHRスタートアップ企業だ。ベトナムやインドといった、アジアのITエンジニア採用が一般化しているが、新たな優位性のある地域としてロシア・東欧が注目されており、同社は、いち早く現地法人を開設し、日系IT企業にロシア・東欧人材の採用サポートを行っている。

実際、ロシアは日本の4倍のエンジニアを輩出し、その数は世界でもトップを誇っている(2位:アメリカ、3位:イラン)。またロシアでは、国内エンジニアの人件費相場が他国の半分とも言われており、大きな注目を集めているという。

一方、LasTrustは2019年に設立。紙の証明書やjpg、pdfなどの画像データを安全なデジタル証明書へ変換するサービスを提供している。

例えば「教育機関の修了証書のデジタル化」「金融機関の証明書のデジタル化」「有資格証のデジタル化」「地方自治体の施設利用許可証のデジタル化」などの制作をブロックチェーン技術で行っている。

現在、証明書原本の多くは「紙」で、ハンコや特殊紙などを使用し原本性を確保しているが、耐改ざん性を持つブロックチェーン技術で原本性を持ったデジタル証明書」の発行を可能にした。

LasTrustが作成したデジタル証明書は、データが正しいことを「いつ」でも「どこ」でも「誰」に対しても立証可能なため、個人の社会的実績を記録するツールを提供するブロックチェーン企業として規模を拡大している。

両社は今回の提携で、海外エンジニアのスキルや経歴をブロックチェーン証明書に記録し、国内企業が海外のエンジニアのリモート採用の信頼性を高めるサービスを展開していく予定だ。

画像:Shutterstock