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韓国の格安航空会社、暗号資産で割引チケット購入実施

韓国の格安航空会社で大韓航空の系列会社であるJin Air(ジンエアー)は16日、ブロックチェーンを利用した旅行・ポイント会社であるMil.kと提携し、暗号資産(仮想通貨)を活用したキャンペーンを開始することを発表した。

韓国メディア・Money Todayの報道によると、Mil.kが発行するMil.kコインを保有しているユーザーは、Mil.kウォレットを通じて今月30日まで利用できるジンエアーの国内線割引クーポン「ジニークーポン」を購入することができる。

また、来月11日までの航空券と交換できる34ドル相当の特別クーポンを、12ドル相当のMil.kコインで購入することができるようだ。

Mil.kコインは多くの取引所で取引されている。2020年の初めに、Mil.kはブロックチェーンを活用した旅行会社Yanoljaとの取引を開始。これにより、Mil.kコインの保有者は自分のコインをYanolja独自のブロックチェーンを活用した暗号資産であるYanoljaコインとも交換することができるようになった。

Mil.kコインは、Mil.kと提携している企業を利用した際に報酬として得られることができる暗号資産だ。同社は車両共有プラットフォームであるDelivery Carやソウル空港のリムジンバスサービスとも提携を結んでいる。リムジンバスの送迎は空港からソウル市内の広範囲とその周辺地域までに及ぶ。

ジンエアーは国営航空会社である大韓航空の格安航空会社であり、韓進グループの一翼を担っている。2008年に就航を開始し、国内線を中心にアジアの主要な観光地などへもフライトしている。

民間企業を中心として暗号資産の活用が相次いでいるが、国営企業にも拡大しているようだ。

韓国は暗号資産取引が盛んな国で、現在、健全な市場構築を目的とした法律の施行に向けた準備が進められている。

また、中央銀行が発行するデジタル通貨(CBDC)に関する研究も進められており、最新の世界電子政府ランキングにおいても2位に位置付けるなど、デジタル化への動きが活発な国だ。

今回の暗号資産を用いたキャンペーンを、どれほどの人々が利用するのか注目したいところだ。

画像:Shutterstock