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ライトコインのブロックチェーン上で動く本格RPGがローンチ

ドイツのオンラインゲーム会社CipSoftは15日、暗号資産(仮想通貨)ライトコインのブロックチェーン上で動く本格的なRPGゲーム「LiteBrigner」のローンチを発表した。

CipSoftは1997年に誕生した会社で、商用MMO(オンライン型RPG)として最古の部類に入る「Tibia」を運営している。プレイヤー数は35万人を超えていると言われており、主にヨーロッパでのプレイヤーが多いようだ。

LiteBrignerは、プレイヤーが騎士や魔法使いなどのファンタジーキャラクターをレベルアップさせ、難易度の高いクエストに参加できる他、戦利品を集めることができるRPGだ。加えてゲーム内でライトコイン自体を直接手に入れることも可能となっている。

発表によると全ての武器や資源、キャラクターがブロックチェーン上に直接保存される仕組みになっており、ゲーム内の全ての動きはライトコインブロックチェーン上での取引と同じ扱いになるという。

またCipSoftはプレスリリースで、LiteBrignerは中央集権的なサーバーを使用していないため、独立した形で運営されると説明。そのため、ネットワーク内にプレイヤーが1人でもいればゲームが存続し続けることとなり、プレイヤーのゲームコントロールを新たな次元に引き上げるとともに、ユニークなマルチプレイ体験を実現できるとしている。

CipSoftの創業者の1人であるUlrich Schlott氏は、ブロックチェーンがゲーム業界に革命をもたらす可能性があると絶賛しており、「1997年にゲームをオンライン上で登場させて以来、これほどプロジェクトに興奮したことがない」と語っている。

LiteBrignerは今回のリリースを記念し、90%の割引価格でプレイできる他、ゲーム内でライトコインが無料で手に入るチャンスがあるとしている。

CipSoftは新型コロナウイルスの影響で、Tibiaのプレイ人口が70%増加し、今年3月の売り上げは過去23年間の歴史の中で最も高かったと報告している。

同時に、新型コロナウイルス対策で175,000ユーロ(約2,180万円)の寄付を行うと表明した。

マネージングディレクターのBenjamin Zuckerer氏は寄付について、「非常に多くの国でプレイされているゲーム会社だからこそ、私たちがウイルスに対する世界的な取り組みの一旦を担うことが重要」との考えを示している。

画像:Shutterstock