月間暗号資産

  • HOME
  • NEWS
  • LayerX、東京工業大学とブロックチェーンの共同研究を開始

LayerX、東京工業大学とブロックチェーンの共同研究を開始

ブロックチェーン技術などのテクノロジーを活用した経済活動のデジタル化を推進する株式会社LayerXの研究開発組織「LayerX Labs」は28日、「東京工業大学情報理工学院・首藤研究室」とブロックチェーンのコンセンサスアルゴリズムに関する共同研究を開始すると発表した。

同社は、これまでにブロックチェーンの社会実装に向けた重要な課題に関する研究に幅広く取り組み、プライバシー技術「Zerochain」「Anonify」といったソフトウェアの開発や、スケーラビリティ問題の解決のためのシャーディング技術に関する学術論文の執筆などを手がけてきた。

なかでも、ブロックチェーンの基盤となるコンセンサスアルゴリズムに関する研究では、イーサリアムのアップグレードプロトコル「Ethereum 2.0」に複数の提案が採用されている。

LayerXは今回、LayerX Labsの研究テーマの1つである「パブリックブロックチェーン」の研究をさらに加速させることを目的として、分散システムの専門家である東京工業大学情報理工学院の首藤一幸准教授と共同研究を開始すると説明。

具体的には、首藤研究室が開発するパブリックブロックチェーンのシミュレーターである「SimBlock」を活用し、イーサリアムのPoS向けプロトコル「Casper(キャスパー)」を始めとする最先端のコンセンサスアルゴリズムの安全性や性能の分析を行う。 

LayerX Labsは「経済活動のデジタル化」に向け、先月29日に設立された同社による研究開発組織だ。

デジタル通貨やスマートシティ、そしてパブリックブロックチェーンを主要テーマとして、民間企業や行政・各国中央銀行などと連携しながら、ブロックチェーンなどの実用化に向けた研究開発を推進している。

特にデジタル通貨は、今年に入り日銀や日本政府が動きを見せ、本格的な検討が開始された。

また、スマートシティについても近年、政府が政策を推し進めていることから、極めて重要な分野と言える。

米国や中国でブロックチェーン関連の開発が進む中、日本企業による研究にも今後注目が集まっていくことだろう。

画像:Shutterstock