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DeFi「Aave」電子マネー機関ライセンス取得

イーサリアムベースのDeFi(分散型金融)プラットフォーム「Aave」が、イギリスの金融行動監視機構(FCA)から「電子マネー機関(EMI)」のライセンスを付与された。24日、海外メディア「THE BLOCK」が報道した。

認可を発行した英国金融行動庁(FCA)が公表した公開情報によると、Aaveのイギリス部門「Aave Limited」は7月7日にEMI(Electronic Money Institution)の認可を受けた。

EMIの認可を受けることで、Aaveはイギリス国内でデジタル決済サービスの提供などの事業展開ができるようになる。

Aaveの創業者でCEOのStani Kulechov氏によると、今回の認可申請は2018年に初めて行われ、ようやくライセンスの認可が下りたという。

Stani Kulechov氏は「EMIのライセンスを取得する目的は、Aaveのエコシステムから法定通貨の支払い口座にアクセスさせ、DeFiのユーザーを拡大することだ」と語った。

当面、法定通貨のサービスはイギリス在住のユーザーに限るが、今後ユーロ圏内、また世界規模にも展開する計画をしているという。「Aaveはイギリスで試験的に開始し、その後、EEA(欧州経済領域)全体をカバーするように展開し、グローバルに展開していく予定です 」とStani Kulechov氏は述べている。

今までAaveは暗号資産のみを取り扱っていたため、ユーザーはあらかじめ暗号資産取引所で法定通貨を暗号資産に変えて利用する必要があった。

今後、AaveがEMIのライセンスを取得したことで、ユーザーはAaveエコシステムの中で法定通貨(電子マネー)と、暗号資産にアクセスできるようになる。

Stani Kulechov氏は「EMIのライセンスを取得する目的は、Aaveのエコシステムから法定通貨の支払い口座にアクセスさせ、DeFiのユーザーを拡大することだ」と述べた。

Aaveは、この電子マネーライセンスの取得によって、今後広範にプロジェクトの計画を立てられる、と展望を語った。

先日、Aaveは、「Aavenomics」と呼ばれる独自の経済圏を立ち上げ、新たなガバナンストークンの発行も発表している。

画像:Shutterstock