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スイス国営銀行が暗号資産サービスを計画

スイスの国営銀行であるBasler Kantonalbank(BKB)が、暗号資産サービスの提供を計画していることがわかった。3日、現地メディア・Finewsが報道した。

報道によると、BKBはグループ銀行のBank Clerと連携し、暗号資産の取引およびカストディのサービスの提供を計画している。サービスの提供はBKB傘下の銀行子会社を通して提供する予定だ。

BKBClerの広報担当者は、BKBを通じて利用できる暗号資産の種類について具体的な銘柄を明らかにしていない。

現在、開発は初期段階にあり、ローンチ予定日もまだ決まっていないという。

BKBの幹部は、スイスの若年層で暗号資産関連サービスへの需要が高まっていることから、今回の計画を立ち上げたという。

スイスは暗号資産やブロックチェーン関連企業が集まる都市・ツークが「クリプトバレー」と呼ばれるなど、暗号資産に対して好意的な地域の1つとして有名だ。

スイスの企業「AgAu」は同月3日、貴金属を裏付け資産とするステーブルコインをブロックチェーン上に発行することを発表した。金と銀へのアクセスを容易にし、法定通貨の代替品を提供することを目標している。

また昨年8月には、規制当局であるスイス金融市場調査が暗号資産企業の「SEBAクリプト」と「シグナム」の2社に銀行および証券ディーラーのライセンスを付与している。

これにより暗号資産銀行がスイスにおいて誕生した。

そして今年1月には、スイスの民間銀行大手のジュリアス・ベアが、SEBAクリプトと提携し、暗号資産取引及びカストディサービスを開始している。

ジュリアス・ベア銀行の顧客は、SEBAのプラットフォームを使うことでデジタル資産の保管・トレード・投資ができるようになった。

民間に続き「国営銀行」のBKBが暗号資産サービスを開始することにより、同国が世界的に暗号資産業界でリーダー的存在になるかもしれないと複数のメディアが報じている。

画像:Shutterstock