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グレイスケール、約10日で運用資産が10億ドル増加

世界最大の暗号資産投資信託を手掛けるGrayscale Investments(グレイスケール)は、約10日の間に運用する資産を10億ドルも増加させた。29日、グレイスケールの公式Twitterで明らかになった。

グレイスケールが17日にTwitterで公開した暗号資産の運用額が約41億ドル、29日に改めて公開した運用額は約51億ドルとなり、約10日の間に10億ドルも集めたことになる。

この約10日間で、グレイスケールが運用するビットコインの投資信託は7億8200万ドル増加した。また他の暗号資産でも、イーサリアムの投資信託は1億7400万ドル、イーサリアムクラシックの投資信託は1270万ドル、ライトコインの投資信託は670万ドルの増加に成功している。

現在、グレイスケールが取り扱っている投資信託は、ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)、イーサリアムクラシック(ETC)、ライトコイン(LTC)、ステラ (XLM)、リップル(XRP)、ジーキャッシュ(ZEC)などがある。

グレイスケールの直近の公表によると、同社の運用資産の約9割以上がビットコイン投資信託とイーサリアム投資信託となっている。

グレイスケールは2013年に設立。アメリカの規制を遵守する投資信託会社として、暗号資産の投資信託のサービス提供を開始した。以降、着々と暗号資産業界で事業を拡大し、今年の第2四半期には機関投資家による9億ドル以上の新たな投資があったと同社が明かし話題になった。

これは前四半期の約2倍にあたり、運用総資産は40億ドルを超えたと今月25日に報じられたばかりだ。

グレースケールの創業者Barry Silbert氏は今年3月、第2四半期にビットコインの購入を拡大することを自身のTwitterで発表。新型コロナウイルスの影響などで株式市場などが世界的な相場下落の中、新たな資産としてビットコインを購入する意義を強調。「これこそがビットコインが発明された理由だ」と述べ、ビットコインの買い増しを宣言していた。

同氏の暗号資産事業拡大路線は、着実に進んでいる。

画像:Shutterstock