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資産運用大手フィデリティ、大手マイニング企業の株10%保有へ

アメリカに拠点を置くグローバル資産運用企業大手「フィデリティ」が、カナダを拠点とするビットコインマイニング企業「Hut8」の株式を10.6%以上保有していることがわかった。上場企業の10%以上の株式取得に対し課されているカナダ当局への報告書で明らかになった。

13日、暗号資産メディア「THE BLOCK」が報道した。

報道によると、カナダのトロントに本社があるHut8は2017年に設立されたビットコインのマイニング企業。2018年には「トロント証券取引所」に上場も果たしている。

トロント証券取引所は、トロントにある「オンタリオ州証券取引委員会」の規制下にあり、規制に定められた月次報告書で、フィデリティが「発行済株式の約10.58%に相当する1,045万1,094株の普通株式を保有」していることを明らかにした。

フィデリティは、すでに約400万株のHuT8の株式を保有していたことを明らかにしており、今回、持ち株を倍増させた格好だ。

フィデリティが今回、10%を超える株式を取得することになったのは、今年6月、HuT8が行った公募増資が背景にある。

6月25日に終了した公募増資では、普通株と新株予約権を1口として、1口あたり1.45ドルの発行価格で575万456口が売り出された。

最終的に、Hut8は目標額を80万カナダドル分(6,300万円)上回る833.8万カナダドル(6億5,670万円)の資金調達に成功した。

Hut8が集めた800万ドル以上の資金はビットコインのハッシュレートを拡大させるため、中国MicroBTのWhatsminer M30S、M31S、M31S+等の最新のマイニング機器購入に充てる予定だという。

2014年以来ビットコインのマイニング事業に力を入れているフィデリティは、今年に入ってビットコインマイニングエンジニアを雇って事業の拡大を進めている。

フィデリティの幹部は当時、THE BLOCKの取材に対し「過去数年間、私たちはマイニング事業の取り組みに重点を置いてきました。最適な場所、ハードウェアの調達、マイニングファームのセットアップ、および全体として、今後もマイニング事業を拡大していきます」と語っていた。