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SBIホールディングス子会社、B2C2 Limitedの株式取得合意へ

SBIホールディングの100%子会社であるSBIファイナンシャルサービシーズ株式会社は1日、暗号資産分野においてグローバルマーケットメイカー事業を行うB2C2 Limitedの株式取得を、関係当局の認可を前提に既存株主と合意したと発表した。

Businesswireの報道によると、計3,000万ドル(約32億円)の株式を取得するようだ。

B2C2は2015年にイギリスで設立。

米国や日本にも拠点を置き、大手欧米投資銀行の為替・金利・商品部門などを経験したトレーダーやクオンツ・アナリストが24時間/365日、暗号資産の流動性を提供するプロバイダーとして知られている。

またB2C2の子会社、B2C2 OTCは英国の金融行為規制機構(FCA)から暗号資産の差金決済取引(CFD)のライセンスを取得しており、ビットコインをはじめとした主要暗号資産5銘柄をCFD取引として扱っている。

発表の中でSBIは、同社の飛躍的な成長を具現化するためには国内外のM&Aが重要な戦略と位置付けし、その対象領域の1つとして暗号資産事業に取り組む企業を掲げていたと説明。

B2C2が保有する最先端のリスクマネジメントや流動性、豊富なネットワークが革新的なサービスやプロダクト展開に繋がるとしている。

SBIホールディングス代表の北尾吉孝氏は、SBI、B2C2との間で「多くのシナジーが期待できる」と語っており、B2C2 LimitedのCEO Maxim Boonen氏も以下のようにコメントしている。

「日本のリーディング金融グループであるSBIグループとパートナーシップを組むことにより、SBIの顧客はグローバルな暗号資産市場へのアクセスが一層進み、我々にとっても、より競争力の高いプライスと流動性の提供などが可能となることを嬉しく思っています。我々の洗練されたマーケットメイカーとしての各種戦略とSBIグループの顧客基盤などの強みが融合することにより、我々はゲームチェンジャーとなれると確信しています」

具体的な株式譲受日は年内を予定しているが、関係当局の認可時期に影響されるようだ。