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ビットコインの難易度調整、「±0」を記録

ビットコインの採掘難易度(ディフィカルティ)調整が1日、行われた。
今回の調整幅は「プラスマイナス0%」となり、前回行われた難易度調整の数値がそのまま引き継がれることとなった。
ビットコインの難易度が変動しなかったのは2010年以降、約10年ぶりとなり、極めて稀な出来事となる。
この数値が意味するものは、ビットコインのブロック生成にかかる時間が10分ちょうどで推移し、安定していたということだ。
ビットコインの難易度調整は2016ブロック毎、約2週間に1度行われる。
その際、ブロック生成にかかる時間が平均して10分になるように調整が行われ、前回と比べ生成時間が長くなれば易化(プラス)、逆に短くなれば難化(マイナス)される。
ビットコインの難易度調整に関しては、今年5月にマイナー報酬が半減する「半減期」を迎えて以降、大幅に変動していた。
半減期後、最初の調整では-6.00%、その次が-9.29%と、半減期前と比べ約15%難易度が易化している。
半減期直前には、ビットコインのマイニング速度を表すハッシュレートが過去最高値を記録するなど、マイナーによる「半減期前の追い込み」が発生した。
しかし、半減期後はハッシュレートが急落し、未確認トランザクション数が8万件にものぼるなど、マイナーの撤退が浮き彫りになった形となった。
そのような背景から2回の難易度調整を経て難易度が大幅に易化し、その反動でハッシュレートは一時急回復した。
そして前回、6月17日の調整ではブロック生成時間が大幅に短縮されたことから、14.95%の難化調整が実施。
そこからハッシュレートは横ばいの推移をたどり、前回比でブロック生成にかかる時間も平均時間10分と理想値であったことから、今回のような調整になった。
マイニングに関しては、資源の原産国がシェアを広げつつあり、中国一強に近かった環境に変化が生まれて始めている。
加えて、マイニングの最新型マシンである「S19」の出荷開始も報じられていることから、今後マイニング競争が激化する可能性が高いだろう。