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韓国、CBDCの発行に向け諮問機関を設立

韓国の中央銀行である韓国銀行が、中央銀行発行のデジタル通貨(CBDC)を発行する際の法律上の規制を検討する諮問委員会を立ち上げたことが明らかになった。
15日、韓国の有力紙「コリアンタイムズ」が報道した。
報道によると、諮問委員会のメンバーは法律学の教授やITの専門家、財務を専門とする弁護士、韓国銀行法務局の行員など6名で構成され、CBDCを円滑に発行するために法律の改定をする必要があるかを研究する。
関係者によると、CBDCの諮問委員会は今週の月曜日から始まっており、2021年5月まで行われる予定だ。
韓国銀行は今年2月にデジタル通貨研究チームを設立し、海外の中央銀行が発行するCBDCの最新動向を追跡していた。
また、今年4月には韓国銀行がCBDCのパイロットシステムの構築とテストに向けた推進計画を開始したことを明らかにしている。
推進計画では、CBDCの発行に関する技術的な課題と法律的な課題を探り、実装技術の検討、業務プロセスの分析を行う予定だ。
法的に韓国の銀行法の改正が必要な場合については具体的な改正案を検討するという。
CBDCを開発している主要国の研究共有の為に、各国中央銀行との交流と協力を強化したいとしている。
CBDCの調査は、2月に新設されたデジタル通貨研究チームが主導し、技術検討など全工程は来年12月を目処に終えたいようだ。
ただし、進捗状況によってスケジュールの調整は柔軟に行うという。
韓国銀行は以前からCBDCについて懐疑的であることを表明しており、今年に入ってからも、デジタル通貨を発行する計画はないと述べていた。
しかし前述の4月に発行されたリリースには、国内外の状況に大きな変化があれば、立場を変える可能性もあるとの注意書きがあった。
中国のデジタル人民元を始め、アメリカや日本、またFacebook社などがCBDCやデジタル通貨について研究を進めていることは複数のメディアで報道されている。
韓国も他の先進国に遅れを取らないように、これまでの否定的な姿勢からスタンスを変えた模様だ。