サウジアラビアの中央銀行が、ブロックチェーン技術で送金実験

サウジアラビアの中央銀行「SAMA」は8日、ブロックチェーンを利用し、現地の銀行に資金を送金したと発表した。
これは新たなブロックチェーンの実験として行われたもので、具体的な送金額などの詳細は明らかにされていない。
今回のブロックチェーンを使った取り組みは、融資の信用枠の提供を改善する施策の1つだという。
先週、SAMAは銀行の流動性を高めるために、地元の銀行に500億ランド（約133億ドル）を供給することを決定していた。
中東の地域では、金融部門でブロックチェーンの採用が広く行われている。
昨年、SAMAはサウジアラビアとアラブ首長国連邦と共同でクロスボーダー決済に対応したブロックチェーン基盤のデジタル通貨「Aber」を発行した。
SAMAは今後もブロックチェーンを積極的に使う考えだという。
今回の発表で、SAMAは「ブロックチェーン技術の調査と実験を行うことによって、中央銀行の世界的なトレンドに先行するための取り組みの一環だ」と述べている。