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日本ユニシス、ブロックチェーンベースのチケット流通サービス「Kimaticke」の提供開始

大手システムインテグレータである日本ユニシスが18日、ポストコロナ時代における生活様式の変化に伴い、ブロックチェーンベースのチケット流通サービス「Kimaticke(キマチケ)」の提供を開始すると発表した。
Kimatickeは商品やサービス、定期券やクーポンなど、様々な券種を店舗が自ら電子チケットを発行し、ユーザーはその利用権を購入、コミュニティー間で譲渡することができるといったもの。
ブロックチェーンを活用することで発行者の証明や権利所有を担保し、トークンに記録された電子チケットの流通経路(発行・利用・譲渡など)を把握することができるという。
今回、日本ユニシスは具体的な利用モデルとして3つのパターンを例に出した。
1つ目は電子チケットを発行する企業が「先買いチケット」と称する商品券を発行し、顧客に購入してもらうことで事業継続のための資金調達を行うケース。
2つ目は買占めや在庫不足などで商品の購入ができないユーザーに「商品引換券」を配布することで、平等な商品提供を目指すといったもの。
3つ目は新型コロナウイルスによる自粛後の地域復興を目的として、クーポンや地域商品券を観光客誘致用の「プレミアム商品券」として販売する。
日本ユニシスは以前よりブロックチェーンが持つ高い耐改ざん性や追跡性に関心を持っており、権利移転ビジネスに着目してきた。
2018年には電子チケットの社会実証実験を、2019年には電子チケットの観光周遊サービスの運用などを行っている。
同社は、一連の新型コロナウイルスによる影響で、小売業や飲食業、観光業などの事業継続は深刻な状況となっており、社会問題に直面していると指摘。
そういった状況下で、これまでの知見に基づき地域や経済の垣根を超えた経済循環促進のためにKimatickeの提供を開始するという。
なお、年内は本サービスを無償提供するとのことだ。