2020.04.20
大手暗号資産取引所バイナンスが提供する独自ブロックチェーン・Binance Chain (BC)の開発者が、コミュニティー主導の新たなブロックチェーン「Binance Smart Chain (BSC)」を提案していることがわかった。
17日に公開されたホワイトペーパーで明らかになった。
新たな独自ブロックチェーンを作成する目的は、スマートコントラクトおよびバイナンスコイン(BNB)のステーキング機能を実装するためだという。
2019年4月に立ち上げられたBCは、多くの企業が利用しやすいように簡素化した設計で開発されたため、スマートコントラクトは実装されていなかった。
また、BCにスマートコントラクトを実装したいという需要はあるが、実装した際に取引機能の低下や脆弱性が懸念される。
その解決策として、シンプルにスマートコントラクトを実装させ、dAppsの開発や処理速度の高いシステムを構築したいというのがBSC開発の経緯のようだ。
BSCはBCとは独立したブロックチェーンになるが、クロスチェーンブリッジを介して接続され、ETHがイーサリアム上で動作するのと同じようにネイティブトークンのまま利用できる。
また「Proof of Staked Authority」と呼ばれるPoS系メカニズムを採用することでBNBを使用したステーキングを実現しようとしているが、ステーキングの形態や報酬については明かされていない。