月間暗号資産

  • HOME
  • NEWS
  • 「銀行は通貨のデジタル化を加速」フィリピンの大手銀行CEO予測

「銀行は通貨のデジタル化を加速」フィリピンの大手銀行CEO予測

フィリピンの大手銀行・UnionBankの社長兼CEOのEdwin Bautista氏は、新型コロナウイルス・COVID-19が大流行したことで銀行がデジタル通貨へのシフトを急ピッチで進め、現物貨幣の使用から離れていくだろうと推測した。
EUROMONEYの記事によると、WHOによってパンデミック宣言が出された今、「全ての銀行においてデジタル化へ移行する必要性が生まれている」とBautista氏は発言。
また同氏は、中央銀行が紙幣をATMなどに供給することに失敗した場合、現物通貨の終焉が始まるだろうと予測し、「混乱が長引けば長引くほど、従来の現金サプライチェーンが不安定になる」と語っている。
さらに、これをきっかけに銀行がデジタル通貨のテスト・開発・導入に向けて積極的になることを期待していると付け加えた。
UnionBankは2019年の7月頃、フィリピンペソを裏付けとした独自ステーブルコイン「PHX」を発行。
提携する銀行で振り込みや国内送金、償還取引を行なっている他、シンガポールとのクロスボーダー取引実験も成功している。
同行は、2000以上の島々に国民が住んでいるフィリピンにおいて、現金の供給や送金・支払い手段などを考えた際、デジタル通貨の方が円滑化できると考えているようだ。