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日銀、デジタル通貨のフォーラムを開催

日本銀行は、「決済の未来フォーラム:中銀デジタル通貨と決済システムの将来像」を2月27日に開催する。
3日、日本銀行決済機構局が発表した。
この1年、決済関連の話題はFacebookの「Libra」に代表されるステーブルコインだったと日銀は述べている。
ステーブルコインは、決済サービスを改善させる潜在力を持つ一方、マネーロンダリングやデータ保護、消費者・投資家保護など様々な課題が解決されてないと日銀は指摘。
また、ステーブルコインが世界中に普及し、各地域で自国通貨とは異なる独自の通貨取引が増えれば金融システムの安定が損なわれる可能性も危惧しているという。
今後、決済システムの効率性や安全性の維持・改善を責務とする中央銀行としてはデジタル通貨をめぐる問題に対し様々な取り組みを行っていく方針だ。
今回、中央銀行発行のデジタル通貨に関する議論では既存の決済サービスの問題や欠点について話し合われる。
例えば、国際送金に関しては費用が高く、着金までの時間が長いといった問題がある。
また、国内のリテール決済(小口決済)に関しては、即時送金サービスの高度化が進んでいるが新たな決済サービスの事業が多数参入する中、相互運用性が確保されないまま、消費者や加盟店の利用が必ずしも十分に高まっていない現状もある。
このフォーラムでは金融機関や企業、大学などにおいて、決済に携わっている有識者などとの議論を通して、決済サービスの問題点をどう改善していくべきか、中銀デジタル通貨発行の利点やリスクについて理解を深めていく。