2019.12.17
世界有数の暗号資産取引所Bittrexは、18日午前3時(日本時間)に暗号資産Tezos(XTZ)を新規上場する。
17日、公式サイトで発表した。
新規上場の発表を受け、本日17日は暗号資産市場が下落傾向の中で前日比5.7%上昇。
前週比では20%高となっている。
これに伴い時価総額でも全暗号資産の中で、記事執筆時点で10位にランクインした。
Tezosは、2014年8月にホワイトペーパーを発表。
2017年7月にICOを実施し、日本円で約250億円相当の資金調達をした。
ギリシャ語で「スマート・コントラクト」を意味する「Tezos」は、ビットコインやイーサリアムなどの既存の暗号資産システムの弱点を克服する目的で開発された。
Tezosはハードフォークによる分裂を回避するため3つのプロトコル(ネットワーク、トランザクション、コンセンサス)を独立させ新旧のシステムに互換性を持たせている。
そのため、Tezosではハードフォークを行わずに、システムの修正が出来るようになっている。
また、Tezosが採用しているコンセンサスアルゴリズム、DPoS(Delegated Proof of Stake)ではビットコインなどのPoWに比べ、マイニングのような膨大な計算処理を必要としない。
そのため承認までのスピードが早く消費電力が少なくて済む次世代ブロックチェーンとも言われている。
DPoSは通貨の保有量に応じた投票権によって、暗号資産取引の承認をする代理人を委任する。
そしてDPoSでは委任者にならなくても承認報酬が分配される仕組みになっているので、長期保有するだけで少しずつ保有量を増やすことができるのも特徴だ。
先月、コインベースの関連企業、米コインベース・カストディはTezosのステーキングサービスを世界中のすべての顧客に提供すると発表した。
コインベースカストディでステーキングサービスを利用した場合、その年利は5%前後となっている。
今月には大手取引所バイナンスとクラーケンも相次いでTezosのステーキングに対応している。