中国EC大手アリババ子会社、ブロックチェーンを活用した映画配信を計画

中国のEC大手アリババグループ傘下の映画会社アリババピクチャーズは、公開を控える新作映画「Striding into the Wind（風の中に踏み込む）」の配信権利をブロックチェーン上でトークン化することを計画している。
中国の国営メディア・中国網（チャイナネット）が22日に報じた。
アリババピクチャーズはニューヨークに拠点を置くBreaker（旧SingularDTV）と契約し、イーサリアムベースのブロックチェーンを活用した海外向け配信を行う予定だ。
なお、Breakerはブロックチェーンを活用した非中央集権型の動画・音楽の版権管理・配信プラットフォームを提供している。
中国網によれば、20日に開催された中国最大の映画祭「金鶏百花映画奨」（Golden Rooster＆Hundred Flowers Film Festival）にて、アリババピクチャーズの上級副社長とアリババの映画情報配信・チケット販売アプリ「淘票票」（TaoPiaoPiao）CEOのリー・ジー氏が配信権利のトークン化計画を発表したという。
リー氏によれば、映画業界においてブロックチェーンをビジネスモデルに組み込む動きが見られ、業界内で頻繁にその可能性に関する議論が交わされているようだ。
そして、アリババ・ピクチャーズでも積極的なブロックチェーンの導入を試みていると語った。