デジタル通貨発行を目指すトルコ、2020年末までに試験を終了

トルコが中央銀行発行デジタル通貨（CBDC）として「デジタル・リラ」の発行を計画している。
トルコの官報「Resmi Gazete」によると、同国は2020年末までにデジタル・リラの最初のパイロット版を実施・完了する予定とのこと。
この計画を主導するのはエルドアン大統領であり、2020年の年次大統領プログラムと共に発行される予定だ。
デジタル・リラを発行する目的はトルコ経済の強化であり、高い組織力を持った新たな金融セクターを確立することで、3つの目標を達成しようとしている。
それはまず、実体経済の資金需要に低コストで対応すること、そして信頼できる機関を通じて幅広い投資家に様々な金融商品を提供すること、最後にトルコ最大の都市イスタンブールを魅力あるグローバル金融センターにすることだ。
トルコ以外にも中央銀行がデジタル通貨を発行しようとする動きが各国で見られている。
例えば、中国は既に5年もの間、デジタル通貨を研究しており、近い将来CBDCをローンチするのではないかと見られている。
また、ドイツでは民間銀行の協会がデジタルユーロの発行を要求した。
一方で、Facebookが主導するLibraは米規制当局との交渉もあり、発行時期が見通せない状況にある。