2019.11.05
中国の中央銀行・中国人民銀行のデジタル通貨リサーチ部門が、通信機器大手のHuawei(ファーウェイ)と戦略的提携関係を結んだことが明らかになった。
4日、Huaweiが発表した。
Huawei側の発表によると、中国人民銀行と金融テクノロジーのリサーチ分野で協力関係を結んだという。
今回の提携関係は、中国人民銀行の幹部Yifei Fan氏がHuaweiの本社(中国深圳市)を訪れた際に締結された。
Fan氏は分散型データベースやコンピューターチップの開発におけるHuaweiの業績を賞賛した。
Huaweiはブロックチェーン技術に対し積極的に取り組んでいる企業である。
昨年には企業や開発者が低コストでブロックチェーンアプリを開発・管理できるサービスをローンチした。
HuaweiのCEO Ren Zhengfei氏は最近、Facebookの暗号資産リブラと同等の価値を持つデジタル通貨を「中国なら簡単に作れる」と発言していた。
実際、今年9月に中国人民銀行支払決済局の副局長に就任したChangchun氏は、「中国が開発中のデジタル通貨の設計はリブラに類似しており、WeChat Payやアリペイのような大きな決済プラットフォームでも利用することができる」と語っている。
先月25日には、習近平国家主席が「中国がブロックチェーン分野で世界を牽引する地位を確立できるよう取り組んでいく」と発言して話題になった。