米民主党議員候補…暗号資産で政治資金を調達

米民主党のAgatha Bacelar氏は、2020年の米国議員選挙に出馬、当選を目指している。
Bacelar氏が選出を目指す、カリフォルニア州12区には30年以上議員を務めるベテランのNancy Pelosi氏がおり、苦戦が予測されている。
一方、Bacelar氏はサンフランシスコ出身のブラジル移民だ。
政治の世界に入る前はスタンフォード大学のエンジニアであり、STEM（科学・技術・工学・数学）分野で活躍。
Bacelar氏は、「かつて明るかったアメリカでの暗号資産の将来は暗くなってきて」おり、「政府による介入がイノベーターたちを我々の選挙区やアメリカから追いやり、苦戦を強いている」と主張している。
また暗号資産に対しBacelar氏は「ユーザーから搾取しない代替策を構築し、アメリカ国民により役に立つイノベーションのエコシステムを作り上げるもの」と語り、ブロックチェーンについては「信頼できる生きた民主主義のツールを構築するのに重要な鍵」であると述べている。
Bacelar氏はアメリカにおける「確かな情報に基づき、実用的で、将来を見据えた」規制を推し進めるために議員の道を目指しているという。
さらにBacela氏はコインベースを通じて、暗号資産で100万ドルの資金を調達しようとしている。
現在のところ陣営は、ビットコイン、USDコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ライトコインで約5000ドルを調達した。
アメリカにおいて暗号資産やブロックチェーンの政策を政治運動に含めることは最近一般的になっている。
民主党の大統領候補Andrew Yang氏は、世界有数のブロックチェーンカンファレンス「Consensus 2019」において、政策の1つに暗号資産やブロックチェーンの連邦規制改革を含めると語っている。