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ブロックチェーン上で初の人民元建て貿易取引に成功

イギリスの大手金融機関HSBCが、ブロックチェーンを用いた初の人民元建て信用状取引を実施し、成功した。
利用されたブロックチェーンは、R3社が開発するエンタープライズ向けブロックチェーン「Corda」(コルダ)をベースにした貿易金融プラットフォーム「Voltron」(ボルトロン)で、Voltron上では電子書類を24時間で交換できるとされている。
信用状取引とは、貿易取引における決済を円滑にするための手段だ。
現在の信用状取引は紙ベースで行われているため、決済完了までに5〜10日ほど要しているが、Voltronを用いてブロックチェーン上で信用状をやり取りすることで、決済完了までの時間を24時間に短縮できる。
今回の信用状取引では、香港を拠点とするMTCエレクトロニクス社の液晶ディスプレイ部品を親会社の深センMTCs社へ出荷する際の取引が対象となった。
コインテレグラフの報道によれば、HSBCのアジア太平洋グローバルトレード・債券金融の地域責任者であるアジャイ・シャルマ氏は「我々は、今年末あるいは来年の第1四半期までに、Voltronから何かを得ることを期待している。検討している多くの銀行が決断することができるような何かだ」と述べていると言う。
なお、Voltronに関しては提携している金融機関の1つであるスタンダードチャータード銀行が今年8月、タイの国営石油企業PTTグループなどと協力して、クロスボーダーの信用状取引の試験に成功していた。