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スイス、暗号資産企業2社に「銀行業免許」を初の発行

スイス連邦金融市場監督機構(FINMA)は、ブロックチェーン企業「SEBA Crypto」と「Sygnum」の2社に銀行業及び証券ディーラー業の免許を発行した。
26日、両社が公式サイトで公表した。
FINMAは「ブロックチェーン専業のサービス企業に当該免許を発行するのは初めてである」と27日に発表した。
この免許取得により、SEBA CryptoとSygnumは機関投資家とプロの顧客に暗号資産のサービスを提供できるようになる。
SEBA(本社・ツーク)はFINMAの求める「二次基準」を満たせば、10月にも業務を開始できると明らかにした。
同社は暗号資産の法人業務やアセットマネジメント業務を展開する方針だ。
一方、Sygnum(本社・チューリヒ)はドイツ証券取引所やスイスの通信企業スイスコムなどと連携し、分散型台帳記述(DLT)プラットフォームにトークン化された証券を上場・取引する予定である。
SygnumもFINMAが要求する「二次要件」を満たすまで、スイスでの営業許可は条件付きだ。同社はシンガポールでも金融業の許可を申請している。
なおFINMAはブロックチェーン技術特有の匿名性がリスクの増加をもたらすことを懸念し、新たにガイダンスを発表。
現行の資金洗浄法(AML)がブロックチェーンによる支払いにも適用されるとした。
スイスの金融業界では、新しいデジタル資産を取引するためにブロックチェーン技術を使った取引基盤の構築が進んできている。
「スイス証券取引所」を運営するSIXグループが来年にも新しい暗号資産取引所を立ち上げる予定のほか、いくつかの新興勢力が誕生している。